本ブログの記事は私の経験談です。医学的な記載については専門家ではございませんので必ず医師等にご確認ください。
不妊治療の渦中にある皆様に少しでも役に立てばと思って記載しております。
妊娠8週目に稽留流産、流産手不妊治療卒業日の悲劇
不妊治療クリニックの卒業
妊娠8週目に突入、心拍も見えてるし一安心。続く出血もおさまってきて正常妊娠に近づいたか?と嬉しい安静生活。
やっと最後のクリニック、不妊治療ともおさらばね💛
頭の片隅にある「あれ?つわりが軽くなっていってる?」の不安はとりあえずぽいっとさらに片隅に追いやっていた。
そして不妊治療の病院の卒業日、母子手帳も旦那にとってきてもらって準備万端!だった私に悲劇が。
頭が真っ白になったのは言うまでもない。だけどショックを受け続けてきた私は冷静だった。
と早くも次に行こうとする自分。
と逆に止められることに。
ショック過ぎてどう反応したらいいのかわからなかったのでしょう。今思うと。
家に帰りたくないけど涙が止まらない日
しばらく家にこもっていた私は、とりあえず家に帰りたくなかった。家に帰ったらこのショックを布団の中でかみしめることくらいしかやることがない。
夫さんに頼んでしばらくあてもなく外をを徘徊した。
診察室を出てから病院の外で泣き、ショッピングセンターで泣き、お昼ご飯のレストランで泣き、電車で泣き、家で泣き、2日程は涙腺がずっと開きっぱなし。
(全部付き合ってくれた夫さんには本当に感謝)
段々ご飯が美味しくなくなっていき、3日間はご飯の味がよくわからず、胃も痛くて、
ザ・ショック障害…
「不妊治療でやっと出来た子供が稽留流産」とは誰が聞いても傷ましく、自分で自分を見ても不幸に言葉が出ないと思った。
職場への流産報告
奇跡は起きず
結局は2日後の再診でも奇跡が起きることはなく、赤ちゃんの心拍が見えないばかりか少し小さくなっていた。先生は淡々と結果を伝えつつ、「不育症の可能性が無いかの検査もしていきましょう、また頑張りましょうね」と励ましてくれた。
とビビりながらも私も淡々と現実を受け入れた。(流産(化学流産以外)をあと1回繰り返すと不育症という名前が付く)
職場報告の憂鬱
赤ちゃんのショックもさることながら、職場への報告も悩みの種だった。切迫流産である日いなくなった私が結局流産して職場復帰する。
・妊娠初期からこんなに大ごとにしたのになんと恥ずかしい
・気を遣われるんだろうな
・不妊治療をしてるとこんなことを繰り返すのだろうか…
いや、私は何も悪いことはしてない!なんて可哀想な私状態だが、周りの人も何も悪くなく、むしろこんなに支えてくれたのに失敗の結果を報告するしかない自分が切なかった。
優しさに感じる申し訳なさ
職場に報告すると、身体や心を心配してくれたり、仕事は気にしないで欲しいと言ってくれたり、たくさんの温かい言葉を頂いた。職場が恵まれている分本当にありがたい。家に甘いものを送ってくれた先輩もいた。温かい職場に感謝しつつも、なんだろう、この申し訳なさと情け無さは。大きなプロジェクトの失敗を報告するような、みんなの支えを裏切ったような、なんだかそんな気分だった。
流産の手術をすることに
稽留流産後の選択肢
稽留流産をすると2つの選択肢がある。「手術」か「自然排出」である。妊娠5〜6ヶ月のいわゆる化学流産は一般的に「自然排出」、7〜11週は「手術」か「自然排出を選択、12週を過ぎると「手術」と説明された。
私はどちらか選択の時期だったが、私はいつ来るかわからない自然排出を待つのは大変だと思い、手術をとった。「自然排出がいきなり来てすごく痛い!」なんてメンタルがもたない。あまりの激痛の場合は救急車もあるよう。
8ヶ月、胎嚢は3センチ程に成長していた。3センチの塊が仕事中や夜中に出てきたらと思うと手術一択だった。
全身麻酔するらしい
とは言え初めての全身麻酔、これはこれで怖い。採卵の部分麻酔も気持ち悪かったが、意識無くなるなんてどんな感じなんだろう。
病院で手術の説明を受けてる中、
という話があった。
なぜ今その話をするんだろう、、、
手術は1週間後になった。
お別れまで1週間
お別れまでに出来ること
不妊治療を初めて二年弱、初めて心拍を確認出来るまで育った子。「来週にはお別れか」と考えながらこういう時どうしたらいいのか考えた。
流産や人工中絶で亡くなった子を供養することを「水子供養」というらしい。仏教の世界では子供は生まれてから7日目迄は「神の子」で亡くなってもお葬式等行わない慣例となってるそう。そんな水子の霊を慰めて導いてくれるのが「水子地蔵」らしい。
私は間の土日で水子地蔵様を訪ねることにした。
水子地蔵様を訪ねる
私は水子供養が出来る有名なお寺を調べて、水子地蔵様をお参りすることにした。有難いことに手術前にととさんも帰ってきたので一緒に行くことが出来た。
久しぶりのお出掛け、お参りがてら参道で甘酒やお煎餅を食べ歩きをしたり、いい気分転換になって楽しめた。
この子に何かしてあげられることを考えるとこれしか思いつかなかった。普段は特に仏教信者でもないのにこういう時だけ神様に頼るなんて怒られそうだが(笑)私はこれで随分とスッキリできた気がする。
参道にいた「かわゆうさぎ猫」↓↓
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