離婚の記事について
私は20代でスピード離婚しました。たった2年の結婚の子無し離婚なんて大したことない若気の至りと今なら思いますがそれでも当事者は辛い…夫(大魔王)との離婚劇です。//*
《 BEFORE STORY 》
離婚記念日
離婚記念日が決まった。 クリスマスに入籍する人が多いらしい。そして、年末に離婚する人も多いらしい。我々はせっかちにも年末にバタバタ離婚した。約3ヵ月間のジェットコースターは速そうで私にとっては非常に長い時間だった。 「離婚のショックで立ち直れずはや数年・・」というのが可愛い女子かもしれないが私は別の壊れ方をした。これより私の恐らく人生最大の壊れた1年間が始まる。 これからは東カレバージョンでいこうと思う。
上書きの恋
好きな人と結婚して子供を持ち、素敵な家を買って幸せな生活を送る。私は理想的な道を3歩進んだところで振り落とされたみたいだ。 離婚してからも毎日のように楽しかった日々がフラッシュバックして苦しめられた。今思えば人間失ったものがさも美しそうに見えるよう美化される、楽しかった日々から一気に短期間で地獄に突き落とされるなんて残酷な離婚をしたものだ。 そんなフラッシュバックがたまらなくてすぐに「上書きの恋」を求めた。
ホノルルのカレ
私の好きなタイプの顔、話も面白くて頭もいい。皮肉にも元旦那と同じ年、同じ業種で同じ国立大学の出の彼だった。離婚して初めて他の男の人と遊んだ。全然楽しい。仕事の後に待ち合わせをしてドキドキしながら会う感覚、久しぶりで心がときめいた。 そんな彼が3回ほど会った後、ホノルルマラソンに行くといって旅立った。お土産にホノルルクッキーを渡したいと来てくれたのだが初めてバツイチだということを話した。ちょっと拒否反応が見てて分かった。予想はしていたがこの年でバツイチというのは同世代の男の子には理解できない。(当たり前だけど) その後ホテルに誘われた。断ったのだが「いやっ1時間でもいいから…」この状況でなんだそりゃ笑この後彼と会うことは無かった。
箱入り息子のカレ
大手メーカーの法務に努めるカレ。カレがこれまでで一番粘着質だった気がする。印象的だったのが鍋買ったよアピールだった。うちに鍋セット買ったんだけど鍋しに来ない?こうやって何かと理由をつくって家に呼ぼうとする男は多い。 頭はいいし一流大学だし英語は話せるし、誠実さは伝わってくるのだがちょっとコミュ障だった。いい人だけど、話しててつまらない、意外性もない…。箱入りの由来は雰囲気からおぼっちゃま感が溢れていたからだ。1人っ子で大切に育てられ、両親を大切にしていた。 7~8回は会ったかな?それから徐々にフェイドアウトした。なかなか連絡が切れず渾身の断りを入れたものの、しばらく月1回ずつくらいはもうダメかの確認LINEが来ていた。さすがにブロックは出来なかった。
上司の離婚
上司に離婚の報告をした。これもまた憂鬱な瞬間だった。「離婚しました。」と報告すると、「実は俺も…」と予想外の言葉が返ってきた。 結婚20年程、長い不妊治療の中で心が離れていき、もうすぐ離婚も考えているという。 長い付き合いの上司から意外な告白が出て来た。喜ばしくはないが、似た事情をもつ人が身近にいたことに安心してしまった。 そして話してくれたことにちょっと大人になった気がした。今思うと離婚してから悩みを話してくれる人が増えた気もする。傷を持った人でないと話せない事情を抱えてる人は多いみたいだ。 親近感を持ってくれたのか「次は俺でも」のような訳の分からないことを言って暫く変な空気感に悩まされたのは余談だけど。